音と相撲の世界は大好物で、いずれもよく楽しんでいますが、7月場所のある場面を、おや、これはどこかで味わったことがあると。。思い出した。
それはブルックナーの7番の3楽章の縦のクレッシェンドが突然ブラッシュバックしてきた時。管楽器のメロディーに突入する直前の刻みのクレッシェンドは、相手を際に追い詰めてうっちゃる、ティンパニのトレモロが、緊迫感をめっちゃ煽り立てる。今勝負がつくぞという迫ってくるゾクゾク感。そのあとのうねるトルネードのような弦の巻き込みは押し返す隙をついた一瞬の下手出し投げだ。野生のエネルギーが、大規模なオーケストラのイリュージョンと重なった瞬間だった。
親方が稽古をつけている。
どうしたらもぐりこめるのか、どうしたら型に持ち込めるのか、わきの締め具合や前に出る瞬発力などに磨きがかかるわけです。
Sound and Sumo: Sparkle of the Wild Nature 音と相撲はワイルドな衝突
Sir John Barbirolli in Rehearsal - Bruckner Symphony No. 7 - Scherzo