藤田真央,1998年東京都生まれ。2019年、チャイコフスキー国際コンクール2位。藤田真央を初めて見たのは22年のベルビエでモーツアルトのコンチェルトをストリーミングで見たとき、まるでブレンデルが見えました。その時、この方が近い将来、カーネギーのステージにやってきてほしいと強く感じました。そして、22年の秋、10月にポリーニがキャンセルし彼の名前がカーネギーのスケジュールに乗り、やっぱりそうなったかと思いました。その公演は23年1月に延期になりましたが、一番前でドキドキしながら満喫しました。特にシューマンは涙が止まりませんでした。そして、今度は目の前に内田光子さんが見えました。彼の演奏は心に染み込みますが、他のピアニストと全く違う染み込み方をします。西洋のアーティストに比べて圧倒的にやわらかでやさしい。しかし情熱に満ちて、ストーリーにあふれ、厳しやや悲しさ、怒りや恐れも、まるで触ったら壊れてしまうように私の体をすり抜けます。その新鮮なエネルギーは彼が扱うどんなレパートリーにも溢れています。それは彼が一番敬愛しているプレトニョフにはないものです。今、真央をライブで体験することは、プログラムのそれぞれのコンテンポラリーをこの2024年の彼を通じて鮮明に味わうことになり大変期待しています。
下のリンクから真央のライブをぜひお楽しみください。
Mao Fujita — Pianist
Edvard Grieg, Lyric Pieces, Op. 43
Marie-Joseph-Alexandre Déodat de Séverac , Cerdaña
Frédéric Chopin, Barcarolle in F-sharp Major, Op. 60
Sergei Prokofiev, Piano Sonata No. 1 in F Minor, Op. 1
Wolfgang Amadeus Mozart, Variations on "Ah! vous dirai-je, Maman," K. 265
Robert Schumann, Kreisleriana, Op. 16
yotr Ilyich Tchaikovsky, 18 Pieces, Op. 72
Alexander Scriabin, Preludes, Op. 11
友人(nogamm_)と2人で見ていてスクリャービンで号泣しました。
最後に真央のインタビューもあります。次回はサインもらいます。真央はカントロフにできないことを持っていて、2人ともすごく楽しみです。
彼はこの2024年11月10日にカーネギーにやってきます。
11.10.2024
Program
A. YASHIRO Selections from Twenty-Four Preludes
SCRIABIN Fantasy in B Minor, Op. 28
LISZT "Sonetto del Petrarca No. 104" from Années de pèlerinage, deuxième année: Italie, No. 5
LISZT "Après une lecture du Dante" (Fantasia quasi sonata) from Années de pèlerinage, deuxième année: Italie, No. 7
MOZART "Ah vous dirai-je, maman"
BEETHOVEN Thirty-Two Variations on an Original Theme in C Minor, WoO 80
BEETHOVEN Piano Sonata No. 23 in F Minor, Op. 57, "Appassionata"
もし興味ある方いたら、連絡ください。
classicasobi@balse.org