Concerto No. 1 in F Major, H. 471: III. Prestissimo
フワフワしたバロックはまるで無重力の宇宙に浮かんでいるようだ。チェンバロを演奏するアンドレアス・シュタイアーは、その世界ではスターだ。大昔カザルスホールで体験した。宇宙だった。仮に坂本さんがテクノポリスでチェンバロ用いたとしてもそれもまた宇宙。
Concerto No. 3 in D Major, BWV 1054: III. Allegro
このデットな広がりのない詰まった響きがピリオドの魅力だ。ソロチェンバロはいびつに出入りするトゥッティの伴奏の中を潜り込むように駆け巡る。現代のオケとソロでは考えられないことだが。このいびつな音の散らばりが、今まさに私たちをガゴシアンの抽象性に連れて行ってくれる。
シンセサイザーとチェンバロの共通点はまた違うフレッシュな空間を楽しませてくれた。
Bach x YMO: Space Travelers バッハとYMOの宇宙旅行
C.P.E Bach: Concerto No. 1 in F Major, H. 471: III. Prestissimo
J.S. Bach: Concerto No. 3 in D Major, BWV 1054: III. Allegro